映画感想。『オマツリ男爵と秘密の島』

f:id:kuru69:20170505005245j:plain

amazonより)

 

ネタバレあります。 

 

 

 

2005年に公開された、ワンピースの映画です。

 

もともと、『時をかける少女』や、『少女革命ウテナ』など、

時かけまでの細田さんの作風がすごくすごく好みなので、見てみました。

 

結果、

想像以上に良かったです。

しかし、これはもうワンピースとは言えないような。。

ワンピースファンの方々には受け入れがたい映画だというのも納得です。( 一一)

 

うる星やつらビューティフルドリーマーとか、攻殻機動隊Ghost in the shell とか、他の人が作った物語を自分色に染めてしまうところが、押井守さんと似てるな、と思いました。

 

 

 

もちろん、ギャグシーンも楽しいお祭りシーンもたくさんありましたし、

最後はやっぱりハッピーエンドで、すっきり終わるのです。

が、

所々とても綺麗で、不気味で、退廃的で、びっくりするくらい闇の深い内容でした。

 

 

特に、

一日の終わり、オマツリ男爵の部下たちが、生気を失ってゾンビのようにしわしわになるのですが、

朝になるとすべて元通りになって、何事もなかったかのようにまた元気にお祭り騒ぎをしだすというのが、

とてもとても怖くて、退廃的で、それをずっと一人何十年も見続けている男爵の孤独の深さは相当だな、と思いました。

 

みんながしわしわになる様子がまた怖くて、

 

ムチゴロウは、本物の自分が死んだ嵐の日のことを思い出そうとすると、急に唸りだして、しわしわになって倒れたり、

 

カッパの男の子が、自分が日本刀で切られても傷つかない事に疑問を覚えて、どうして?って繰り返すうちにしわしわになったり、

 

輪投げで活躍した年不相応に元気な老人たちが、

夜には腰が曲がって、俯いてぐったりした様子で、「今日はもう疲れた。ちょっと休もう」って普通の老人みたいに言いだしたりとか、

 

「また明日になれば元気になるよ。すべて元通りだ。」

って、すごく怖い。

 

 

調べてみるとこの映画を作る前、細田さんはジブリハウルの監督を任され、Cパートまで脚本もコンテも仕上がっていたのに、なにか揉めて、制作を頓挫させられ、スタッフも解体してしまう、ということがあったそうで、

そのせいでちょっと鬱々とした気持ちをぶつけてしまったのかもしれないな、と思いました。

(そしてしっかり鬱々を振り切って時かけを作ったみたいですね。笑)

 

 

でも、最後にアップになったルフィがにかっといつもみたいに笑うのが、とても爽やかで細田さんらしいエンディングだったし、

ぜんぜん後味悪くはないです。

 

 

だけどやっぱり、

この映画の中では、「麦わらのみんなが死んだら、ルフィは壊れてしまう」

という結論が出されたんだということを考えると、後味悪いのかもしれないですね。。

 

 

それから、個人的に気になったのはやっぱり、最後のルフィ目がけて大量に降ってくる矢です。

何百本もの矢が一つになって突き刺さる様子は、『少女革命ウテナ』の百万本の剣を思い出してしまいました。

 

あのシーンを考えたのが幾原さんなのか、細田さんなのかは知りませんが、(wikiによると、絵コンテは細田さんらしい)

大好きなので、嬉しくなりました。

 

 

 

私自身は、ワンピースは小学生の頃までは毎週弟と一緒に見ていたのですが、

エースが死んだことで卒業してしまいました。

あの時は泣いたなぁ。。

 

その後、修学旅行の帰りのバスで見たチョッパーの映画も好きですが、

今回見たオマツリ男爵のほうが、断然好きになりました。

 

ところどこ気に入らない点もあったけど、それは全体を通して好きだからこそ、気になってしまったということかな。。

 

 

感想おわり。

 

 

 

 

ps

今度ワンピース好きの人、細田守好きの人に会ったら、この映画の話題を振ってみようと思います!

ワンピースファンの人には怒られちゃうかな?笑